ファッション界のトップスタイリストである大草直子氏は、大人のバッグ選びについて「他人の視線ではなく、自分の生き方に寄り添うものを選ぶこと」の重要性を説き続けている。ブランドロゴの知名度に頼るのではなく、自分のワードローブや身長、手の大きさにしっくり馴染むバランスを見極めることこそが、真の洒落感を生むという考え方だ。
この価値観は、成熟世代向けメディアの誌面作りにも色濃く反映されている。エクラ(eclat)が提案する軽やかでモダンなデイリースタイルや、婦人画報が長年紡いできた本物志向の工芸的ラグジュアリーファッションの世界観は、いずれも「自立した個人の審美眼」を刺激するものだ。流行を盲従するのではなく、自分の美意識に合致したバッグを一点投入する。それが今の成熟した大人が体現するべきエレガンスの境地といえる。