幾多の年月を経て公開された続編『トップガン マーヴェリック』でも、ピート・ミッチェルの目元には変わらずアビエーター RB3025が収まっていた。しかし、そこには30余年の歳月を重ねたパイロットの生き様を反映させるための繊細な演出が施されている。
新品特有の眩い輝きではなく、幾度ものフライトと潮風に晒されてわずかに落ち着いたトーンを放つメタルフレーム。カワサキのバイク「Ninja」で滑走路を疾走するシーンや、仲間たちと語り合う夕暮れのビーチ。どんなシチュエーションでも彼の表情を引き締め、哀愁と情熱を同時に映し出す鏡となっていた。CG全盛の現代において、実写のアクションにこだわり抜くトム・クルーズの美学は、この普遍的なアイウェアの選択にも如実に表れている。