買い回りの中心軸となるのが新青梅街道だ。下北沢や高円寺のような駅前密集型の古着タウンとは異なり、武蔵村山は完全に車社会を前提としたロードサイドカルチャーとして発展してきた。この立地特性が、店舗の巨大化と大量仕入れを可能にしている。
都心の狭小店舗では物理的に不可能な「ラックごと買い占めるような物量展示」がここにはある。家族連れが日常着を探す隣で、本格派の古着マニアがヴィンテージのタグを真剣な眼差しで選別する。異なる客層が同じ空間でラックをシャッフルする光景は、ロードサイドならではのダイナミズムと言えるだろう。