愛犬が顔を舐めてくる行動のすべてが、ポジティブな好意から来ているとは限りません。犬は不安や葛藤を感じた際、自分自身や相手を落ち着かせるために「カーミングシグナル」と呼ばれるサインを発します。自分の口元をペロペロ舐めながら飼い主の顔に吸い付くように舐めてくる場合、過度の緊張や環境ストレスを和らげようと必死になっているサインの可能性があります。
さらに、飼い主の気を引きたい「構ってアピール」として舐めるケースも頻繁に見られます。「顔を舐めたら飼い主が笑って撫でてくれた」「声を出して反応してくれた」という過去の経験を犬が学習すると、退屈な時や遊んでほしい時の要求手段として舐め行動をエスカレートさせます。舐め方の激しさや耳の傾き、視線の動きを観察し、リラックスしているのか焦燥感を抱いているのかを見極める視点が欠かせません。