メキシコマフィアの資金源は、コカインや大麻といった従来の違法薬物だけではありません。昨今の最大の収益源は、中国から原料を調達して国内ラボで密造する合成麻薬「フェンタニル」です。少量で莫大な利益を生むため、巨額の資金が瞬時に組織へ流れ込んでいます。
さらに恐るべきは、合法産業への寄生と多角化です。
- 農産業の乗っ取り(グリーンゴールド):「緑の金」と呼ばれるアボカドやライムの生産者・流通業者に対し、上納金を要求。応じない農園主は殺害や農地の強制収奪に遭います。
- 鉱山・天然資源の略奪:鉄鉱石や金鉱山の採掘権を不法に掌握し、国際市場へ流すスキームを構築。
- 不法移民密航ビジネス:中南米からアメリカを目指す移民から一人あたり数百〜数千ドルを徴収し、通過ルートを管理。断れば人身売買や身代金目的の拉致の標的となります。
- 燃料窃盗(ワチコレス):国営石油会社PEMEXのパイプラインに違法に穴を開けてガソリンを抜き取り、闇市場で販売。
このように、合法ビジネスを隠れ蓑にすることで資産追跡を難しくし、巨万の富を築き上げています。