個人事務所という自律した環境を手に入れた松本潤の動きは、近年一層アグレッシブさを増しています。大河ドラマ『どうする家康』で主人公・徳川家康の生涯を演じきり、役者として大きな脱皮を遂げた彼は、その後すぐさま舞台演劇の最高峰へと身を投じました。
野田秀樹氏率いるNODA・MAPの舞台『正三角関係』への主演はその象徴的な一歩でした。東京・北九州・大阪のみならず、イギリス・ロンドン公演まで敢行された同作において、松本は一切のアイドル性を脱ぎ捨て、泥臭く剥き出しの人間ドラマを熱演。現地の演劇批評家からも高い評価を獲得し、国際的な視座を持つ本格俳優としての実力を証明しました。
また、松本潤の卓越したプロデュース能力は、役者業と並行して他アーティストの現場でも発揮されています。STARTO ENTERTAINMENTの名を冠した大規模合同コンサートにおいて、後輩グループの魅力を引き出す緻密なステージ演出をスーパーバイズするなど、「エンターテインメントの総合演出家」としての手腕は業界内でオンリーワンの地位を確立しています。自らの足で世界基準を見つめ、培った演出ノウハウは、いずれ迎えるであろう嵐のステージへ還元される大きな武器となっているのです。