ドラフト会議で5球団が1位指名で競合した理由は、宗山が持つ「守備の美しさ」と「圧倒的な完成度」にあった。明治大学時代から、その卓越したハンドリングと送球の正確性はアマチュア球界トップクラスと評されていたが、プロの舞台に立ってもその評価が揺らぐことはなかった。
捕球からスローイングへの無駄のない一連の動作は、まさに芸術の域に達している。バウンドの合わせ方、足の運び、そして体勢を崩しながらでも矢のような送球をファーストへ届ける筋力のブレなさ。単に「上手い」という言葉だけでは片付けられない、守備に対する確固たる美学が彼のプレーには宿っている。