この思考パターンが最も顕著に現れる場面のひとつがパートナーシップです。勝手に想像して不安になる恋愛の現場では、相手の行動の余白にネガティブな解釈を勝手に流し込んでしまうトラブルが絶えません。「普段なら10分で返信が来るのに、今日は2時間も既読がつかない」「絵文字がいつもより1つ少ない」といった些細な変化を捉え、瞬時に「浮気されている」「もう冷められたに違いない」という破局シナリオへジャンプしてしまいます。
こうした妄想から不安が膨らむ理由は、相手の事情を推し量る余裕を失い、「返信がない=自分の価値が否定された」と短絡的に結びつけてしまう点にあります。実際には単に仕事が立て込んでいたり、スマートフォンの充電が切れていただけだったとしても、頭の中ではすでに別れの危機としてストーリーが完結しています。相手に強い口調で問い詰めてしまったり、過剰な試し行動を取って関係をぎくしゃくさせてしまう前に、「連絡の遅れ」という客観的事実と「嫌われたかもしれない」という自分の主観的解釈を明確に切り離す視点が欠かせません。