喉の片側だけ痛い原因とは?つばを飲む激痛や熱なしに潜む危険な病気

喉の片側だけ痛い原因とは?つばを飲む激痛や熱なしに潜む危険な病気

喉の片側だけ痛い原因とは?つばを飲む激痛や熱なしに潜む危険な病気とは一体何なのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

都内の救急指定病院および地域基幹病院の耳鼻咽喉科外来を取材すると、片側の喉の痛みを「ただの寝冷え」「疲労による口内炎」と軽視した結果、凄惨な経過をたどった患者の証言が数多く記録されています。

30代前半のIT関連企業に勤務する男性患者の手記には、当時の切迫した状況が生々しく記されています。
「最初は左の喉が少しチクチクする程度でした。熱は36.8度で平熱だったため、ドラッグストアで市販の総合風邪薬とロキソニンを購入し、残業を続けていました。ところが3日目の朝、目覚めた瞬間に唾液を飲み込んだら、喉を引き裂かれるような激痛が走り、洗面器に唾液を吐き出すことしかできなくなりました。口を開けようとしても顎がロックされたように指1本分しか開かない。慌てて内科クリニックへ駆け込みましたが、医師から『喉の奥がパンパンに塞がっていて窒息の危険がある。今すぐ救急車で大病院の耳鼻科へ行ってください』と告げられ、青ざめました」

この男性は搬送先の耳鼻咽喉科で扁桃周囲膿瘍と診断され、そのまま処置室で局所麻酔による緊急切開を受けました。注射器で吸引された膿は実に15ml以上に達し、あと半日受診が遅れていれば喉頭浮腫によって気道閉塞を引き起こし、緊急気管切開が必要になる寸前でした。

臨床医が口を揃えるのは、「市販の消炎鎮痛剤を過信することの怖さ」です。鎮痛剤を飲むと一時的に痛みが和らぐため、病態そのものは悪化しているにもかかわらず「治りかけている」と錯覚してしまいます。その結果、細菌が扁桃周囲から頸部の深部筋膜間隙へと下行し、縦隔炎(心臓の周囲にまで膿が達する致死率の高い疾患)という最悪のシナリオを引き起こすリスクすら孕んでいるのです。

伊藤 翔太
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伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。