エジプト・カイロの橋上。承太郎の「スタープラチナ」とDIOの「ザ・ワールド」による肉弾戦は、互いの能力限界を削り合う死闘だった。時間を静止させる絶対者に対し、わずかに動けるようになった承太郎の指先。その微細な動きすら封殺するために繰り出されたのが、あの質量攻撃である。
「無駄無駄無駄無駄ッ!」「オラオラオラオラッ!」――重機を挟んで交錯する連打の応酬は、ページをめくる読者の息を止めた。少年漫画において、敵の攻撃が主人公を完全に押し潰し、地面へとめり込ませる描写は極めて異例。勝敗の行方が完全に闇に包まれた瞬間だった。