ストリート発のブームは、瞬く間にラグジュアリーファッションの世界へと波及した。パリやミラノの2026年春夏コレクションのランウェイでは、誰もが知るトップメゾンがこぞって独自の高級クリップを発表し、業界関係者を驚かせた。
メタリックなブランドロゴが煌めく真鍮製のクリップや、高品質なアセテート素材に高級セッティングのクリスタルをあしらったモデルなど、価格帯が数万円から十数万円に達するものも珍しくない。これらはもはや日用品ではなく、イヤリングやネックレスと肩を並べるジュエリーとして扱われている。
表参道にあるセレクトショップのバイヤーは、「高価格帯のアイテムでも入荷即完売が続いています。特に若い世代にとって、バッグやアウターは手が出しにくくても、クリップなら『手軽に手の届くラグジュアリー』として購入しやすい。日常使いできる実用性とステータス性が合体した、新しいタイプのアクセサリーです」と分析する。