多くの有権者が疑問に抱くのが、「全国で集まった党員票はどのように各候補へ割り振られるのか」という点です。ここで採用されているのが、国政選挙の比例代表でもおなじみの「ドント方式」です。
党員票の集計は、各都道府県連ごとに個別配分するのではなく、「全国の有効得票総数」を一括してドント方式で配分します。具体的な配分手順は以下の通りです。
各候補者が全国の党員から得た得票総数を、それぞれ「1、2、3、4……」と整数で順番に割っていきます。その計算結果から出た数値の大きい順に並べ、用意された党員票の総数(議員票と同数)に達するまで各候補に議席ならぬ「持ち票」を1票ずつ割り振っていきます。
このドント方式がもたらす特徴は、「得票率に極めて忠実な比例配分になる」という点です。小選挙区のような「勝者総取り(ウィナー・テイク・オール)」ではないため、特定の地域で大勝しても全国的な広がりがなければ票数を伸ばせません。逆に、全国満遍なく2位・3位の票を拾い集めた候補者にも、得票率に応じたまとまった票数が配分されます。