90年代の黄金期から現在に至るまで、TERUさんの歌唱力の劇的な進化は音楽界でも驚きをもって語られています。かつては感情を前面に押し出したストレートで力強い歌唱スタイルが特徴でしたが、過密なツアースケジュールが重なった時期には、喉の酷使によるコンディションの悪化や声帯の不調に直面したこともありました。
一部で囁かれた「声帯の手術を受けたのではないか」という噂に対し、実際には手術に頼るのではなく、徹底したボイストレーニングの刷新と発声法の根本的な見直しによって喉の危機を乗り越えました。ミックスボイスやヘッドボイスを巧みに操る身体の使い方を習得したことで、かつてキーが高くて苦しかった楽曲も、現在ではより豊かで艶やかな響きを伴って歌い上げられています。50代を迎えてなお最高音を更新し続けるその歌声は、たゆまぬ自己鍛錬の賜物です。