資源の「採掘・使用・廃棄」という一方向型の経済モデルから脱却し、資源を何度も循環させるサーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行は、世界的な潮流だ。熊谷紙業の取り組みは、企業や自治体が抱える環境対応へのプレッシャーを具体的な利益へと変換する道筋を提示している。
排出企業にとって、同社のリサイクル網を活用するメリットは非常に大きい。これまで産業廃棄物として処分費用を支払って焼却していた難リサイクル紙を、有価物または低コストの循環型資源として処理できるようになるためだ。同時に、二酸化炭素(CO2)排出量の劇的な削減効果が得られ、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任 つかう責任」や目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に向けた客観的な定量データの開示が可能となる。