集団生活の中で背の順が前の方にあると心配になりますが、小児医療の現場では「絶対的な数値」よりも「成長曲線の見方」が重視されます。母子健康手帳に記載されている「乳幼児身体発育曲線」に、数カ月ごとの測定結果をプロットして線で結ぶ作業が欠かせません。
医学的に低身長の基準と受診目安とされるポイントは明確に定められています。
1つ目の基準は、同年齢・同性別の集団において「-2SD(標準偏差)」を下回っている状態です。統計学上、全体の約2.3%がこの領域に該当します。5歳0ヶ月の女の子であれば概ね102cm未満、5歳6ヶ月で105cm未満が-2SDのラインです。
2つ目の基準は、「成長曲線のカーブを横切って伸びが鈍化している」ケースです。以前は平均的なラインに沿って伸びていたにもかかわらず、急激に傾きが緩やかになり、下のラインへ落ち込んでいる場合は、後天的な要因が隠れている可能性があります。