チェーン展開する外食企業において、どの店舗でも均一なクオリティを提供する「マニュアル化」は常識とされています。ところが餃子の王将では、セントラルキッチンから届く新鮮な生餃子やタレをベースにしつつも、各店舗の厨房で職人が中華鍋を振るオープンキッチンスタイルを一貫して守り続けています。
その中でもファンの興味を惹きつけてやまないのが、直営店とFC店の違いです。運営母体の違いは主に以下のような点に現れます。
- 直営店(株式会社王将フードサービス直轄):全国標準のグランドメニューや季節フェアが確実に展開され、品質とサービス管理が徹底されている。
- FC店(フランチャイズ加盟企業運営):オーナーの独自性が色濃く反映され、地域密着型のローカルメニューや破格のオリジナルセットが登場しやすい。
見分け方の最も確実なポイントは、会計時のレシートに記載された事業者名です。「株式会社王将フードサービス」と印字されていれば直営店、別の中華料理店名や企業名が記載されていればFC店と判別できます。また、看板のフォントや外観デザインに往年のレトロ感が色濃く残っているロードサイド店も、歴史あるFC店であるケースが少なくありません。
さらに、王将は直営店であっても店長に与えられている裁量権が極めて大きいのが特徴です。厨房を預かる料理人の火加減や鍋振りの技術、さらには「学生が多い街だから唐揚げを山盛りにしよう」「オフィス街だから提供スピードを最優先にしよう」といった店ごとの工夫が、味のニュアンスやボリューム感の違いとして表れているのです。