定義の厳格さが最も要求される領域が「法律」の世界です。法令の第2条には必ずと言っていいほど「定義条項」が置かれており、その法律が誰に適用され、どのような行為を規制するのかが一字一句の狂いもなく定められています。
たとえば「個人情報保護法」における「個人情報」の定義は、「生存する個人に関する情報であって、氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの」などと極めて精緻に規定されています。この境界線が1ミリでも揺らぐと、企業のコンプライアンス遵守や罰則の適用に重大な支障をきたすためです。
また、「定義」に類する表現との使い分けも押さえておくと表現の幅が広がります。
【定義の主な類語とニュアンスの違い】
- 規定(きてい):法律や規則として一定のルールや枠組みを定めること。
- 画定(かくてい):境界や範囲をはっきりと区切ること(土地の境界画定など)。
- 指定(してい):特定の人や物を名指しして決めること。
- 規程(きてい):組織内で遵守すべき一連の条文の集まり。