彼女の名を一躍世に知らしめたのは、商業映画の枠に収まらないエッジの効いた作品群での挑戦でした。特に以下の作品群は、彼女の表現者としての覚悟を語る上で欠かせない代表作です。
園子温監督による2009年の大作『愛のむきだし』では、新興宗教の狂信的な幹部・コイケ役を怪演。宗教的な狂気と性的倒錯が入り乱れる過激な世界観の中で、下着姿や激しいアクションを交えた壮絶な演技を披露し、第31回ヨコハマ映画祭助演女優賞をはじめ各賞を総なめにしました。
実姉である安藤桃子監督の『0.5ミリ』(2014年)では、介護ヘルパーとして老人たちの懐に飛び込む主人公を熱演。生きるために手段を選ばないしたたかさと、高齢男性との間で繰り広げられる濃密な人間ドラマを体現し、濡れ場を想起させる緊迫した場面でも抜群の存在感を発揮しています。