キャストの交代劇は、時にファンの間で激しい議論を巻き起こす。しかし、ぶりぶりざえもんのケースは、声優業界およびアニメ史における「最も美しい継承の一例」として称賛を集めている。そこには、キャラクターを単なる記号として消費せず、声優という一個人の魂と分かちがたく結びついた芸術として扱ったシンエイ動画や関係各所の矜持があった。
安易に似た声を探すのではなく、作品の歴史を背負える器を持った役者が現れるまでじっくりと待つ。この誠実な姿勢があったからこそ、視聴者は神谷浩史のぶりぶりざえもんを違和感なく、温かい拍手をもって迎え入れることができたのだ。