デジタルネイティブである若者たちが、わざわざこの古い食堂に足を運ぶ理由は単なる「珍しさ」ではない。木造の柱に残る傷痕、使い込まれたパイプ椅子、そして手書きのお品書き。洗練されたデジタル空間やマニュアル化されたチェーン店では絶対に再現できない「本物の歴史」がここにはある。
「SNSで映えるからと聞きつけて来ましたが、実際に食べてみるとそれ以上に料理の味と店の雰囲気に圧倒されました。おばちゃんが『いっぱい食べなよ』と声をかけてくれる暖かさが、一人暮らしの身には何よりの贅沢です」と、都内の大学に通う20代の男性客は語る。