スミソニアンの数ある施設の中でも、旅行者がまず訪れるべき中核館がナショナル・モール中央に位置する「3大博物館」です。それぞれが単独で世界屈指の規模を誇ります。
1. 国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)
人類の飛行の歴史と宇宙開発の歩みを網羅する、世界で最も来館者数の多い博物館の一つです。数年間にわたる全館改装プロジェクトを経て、展示空間はよりインタラクティブで没入感のある構成へと進化しました。 館内には、1903年に世界初の動力飛行を成功させた「ライトフライヤー号」の実物や、1969年に人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号の司令船「コロンビア」、チャールズ・リンドバーグが大西洋単独無着陸飛行を達成した「スピリット・オブ・セントルイス号」など、歴史の転換点となった本物の機体が惜しげもなく並んでいます。
2. 国立自然史博物館(National Museum of Natural History)
大ヒット映画『ナイト ミュージアム2』の舞台としても世界的に知られる同館は、地球の誕生から生物の進化を辿る約1億4,500万点以上もの標本を収蔵しています。 ロタンダ(中央ホール)で来館者を迎える巨大なアフリカゾウの剥製「ヘンリー」をはじめ、大迫力の化石が並ぶ「ディープ・タイム(化石ホール)」、そして呪いの伝説で名高い45.52カラットの至宝「ホープダイヤモンド」は必見のハイライトです。
3. 国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)
アメリカ合衆国の社会的・文化的歩みを多角的に検証する博物館です。国歌『星条旗』の着想の元となった本物の巨大な星条旗(Star-Spangled Banner)や、歴代大統領の遺品、ファーストレディたちの就任舞踏会ドレスコレクションなど、国家の歴史を象徴する一次資料が集結しています。 さらに、トーマス・エジソンが開発した初期の白熱電球実物から、映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが履いた「ルビーの靴」、カーネル・サンダースの衣装といった大衆文化のアイコンまで、アメリカの光と影を生き生きと体感できます。