SNSの投稿や動画配信を見て訪れた観光客が最も陥りやすい落とし穴が、「渋谷109の屋上に登ってスクランブル交差点を撮影したい」という要望です。検索窓に「渋谷109 屋上 行き方」と入力するユーザーが後を絶ちませんが、現地取材および施設管理規定によると、本館(SHIBUYA109道玄坂)の屋上は完全な立入禁止区域となっています。
本館のエレベーターや非常階段はすべて8階で一般利用が打ち切られており、屋上へ通じる扉は施錠され、関係者以外がアクセスすることは不可能です。屋上には空調室外機や避雷針設備、メンテナンス通路しか存在せず、一般開放用の展望デッキは一切設置されていません。
では、世界中の旅行者がSNSに投稿している「109の看板越しに見下ろすスクランブル交差点」の映像はどこから撮影されているのでしょうか。その正体は、交差点のスクランブル側(JR渋谷駅ハチ公口寄り)に建つ兄弟施設、MAGNET by SHIBUYA109です。
かつて「109MEN'S」として親しまれたこのビルの8階および屋上には、展望スペース「CROSSING VIEW(ルーフトップ MAG's PARK)」が常設されています。道玄坂のシリンダービル(本館)と、駅前交差点に面したMAGNETを混同してしまうケースが非常に多く、目的の眺望を得るためには道玄坂を登るのではなく、駅前のMAGNETへ向かう必要があります。