私たちが普段口にする黄金色のピルスナーと、漆黒の黒ビール。外見には大きな差がありますが、原材料そのものは「麦芽・ホップ・水・酵母」で同じです。着色料や特別な果汁を足して黒く染めているわけではありません。
色の決定打となるのは、原料である焙煎麦芽 製法の温度と時間です。コーヒー豆を深くローストすると黒くなるのと同じように、大麦の麦芽を約200度前後の高温でじっくり焙煎することで、麦芽そのものが深い褐色や黒色へと変化します。この焦がした麦芽(ローストモルトやブラックモルトなど)を仕込みの段階でブレンドすることで、あの特徴的なダークカラーと芳醇な香ばしさが生まれます。
黒ビール 普通のビール 違いを整理すると、違いの核心は「焙煎した麦芽を使っているかどうか」に尽きます。黄金色のビールは低温で乾燥させた淡色麦芽をメインに使用しますが、黒ビールは全体の数パーセントから十数パーセントほど焙煎麦芽を配合します。たったそれだけの違いが、液体の色だけでなく、ビターチョコやエスプレッソのような独特のフレーバーを生み出しているのです。