物語の冒頭、病院のベッドで目覚めた一人の男が目にしたのは、文明が崩壊した地獄絵図だった。倫理観と家族愛の狭間で葛藤しながらも、生存者グループを束ねるリーダーへと成長したリック。彼の歴史は、そのまま過酷なサバイバルホラーのドラマ史そのものでもある。
アトランタのキャンプから農場、刑務所、そして安全地帯アレクサンドリアへ。過酷な選択を迫られるたび、彼は時に非道な決断を下し、時に人間性を失いかけた。宿敵ニガンとの全面戦争を経て彼が到達した境地は、単なる生き残りではなく「文明の再構築」だった。その信念こそが、後に残された仲間たちの道標となったのである。