1997年からテレビ東京系列で放送が始まったアニメシリーズは、キャラクターの命を決定づけた。声優・大谷育江が吹き込む「ピカッ」「ピカチュウ!」という愛らしいボイスとともに、感情を雄弁に語るのがほかでもない尾の動きだ。
怒った時にはピンと尖り、警戒する時には小刻みに震え、親しい者に甘える時にはしなやかに揺れる。大谷育江の繊細な声の演技と、アニメーターたちが描く臨場感溢れる動きが融合することで、画面の中のモンスターは「血の通った相棒」へと昇華した。アニメ表現におけるキャラクター描画の金字塔と言っても過言ではない。