建国から歳月が流れた今、彼をめぐる評価は依然として揺れ動いている。共産主義の波を押し止め、大韓民国という国家の枠組みを辛うじて守り抜いた地政学的な功績。その一方で、民主主義を蹂躙し、多くの同胞を粛清の血に沈めた拭い去れない罪業。どちらか一方の側面だけを切り取って全体を語ることは不可能だ。
極端な英雄化も、完全な悪魔化も、歴史の複雑さを見失わせる危険を孕んでいる。左右に引き裂かれた世論とメディアの喧騒のなかで求められているのは、光と影の双方を冷徹に見つめ直す複眼的な視点にほかならない。過去の指導者が遺した傷痕と遺産に向き合う作業は、韓国社会のみならず、隣国である日本にとっても東アジアの未来像を描くための重い問いを突きつけ続けている。 (出典: 李 承晩(Yahoo!ニュース))
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