「宇宙人写真」の原点ともいえるのが、1947年にアメリカ・ニューメキシコ州で発生したロズウェル事件です。当時、地元基地の広報担当者が「空飛ぶ円盤を回収した」と発表した直後に「気象観測気球の誤認であった」と訂正したことから、半世紀以上にわたって「軍が異星人の遺体と残骸を隠蔽した」という巨大な陰謀論が形成されました。
この疑惑に対し、アメリカ空軍は1994年と1997年に決定的な機密解除報告書を公開しています。回収された残骸の正体は、冷戦初期にソビエト連邦の核実験を探知するために極秘開発されていた高高度観測気球「プロジェクト・モーグル(Project Mogul)」の機材でした。また、目撃されたとされる「遺体」は、1950年代に軍が高高度パラシュート降下実験で使用した「擬似生体ダミー人形(テストダミー)」の回収作業を、地域住民が記憶の中で混同・結合させた結果であることが詳細な公的記録とともに証明されています。
さらに、1990年代にテレビ特番を席巻した「エイリアン解剖フィルム」についても、プロデューサーのレイ・サンティリ氏および特殊造形作家のジョン・ハンフリーズ氏が、2006年に「ロンドンのスタジオで羊の内臓や牛の目玉を詰めたラテックス人形を使い、自分たちで撮影した再現映像である」と白状しました。こうして過去の代表的な「流出映像」は、すべて人間の手による演出や軍の極秘通常兵器テストであったことが歴史的に確定しています。