だんじりには大きく分けて「下だんじり(岸和田型)」と「上だんじり(堺・大阪・南河内型など)」が存在しますが、鳳地区で曳行されているのは堂々たる体躯を誇る大型の上だんじりです。屋根の破風形状が丸みを帯びた優美な唐破風造りになっており、前方に大きな幕を張り巡らせるなど、重厚な彫刻と華やかな装飾が際立ちます。
かつては「上だんじりは直線的な走りを重視する」と言われていたものの、鳳の地では長年の技術研鑽により、上だんじり特有の高い重心を巧みに操りながら、下だんじりに劣らない切れ味鋭い高速やりまわしを実現しています。後梃子(うしろてこ)の絶妙なコントロールと前梃子の差し込み技術が生み出す旋回美は、職人技と若衆の結束の結晶です。