ほくろの除去には複数の術式が存在し、それぞれ保険適用の可否、傷跡の残り方、再発リスクが大きく異なります。皮膚科や形成外科で主に行われるメス切除手術、くり抜き法、そして美容皮膚科を中心に普及している炭酸ガスレーザーの3手法を詳細に比較します。
炭酸ガスレーザーくり抜き法比較において特筆すべきは、「皮膚の深さに対するアプローチ」です。ほくろの根っこである母斑細胞は、真皮の深い層まで落ち込んでいることが珍しくありません。レーザーで深部まで過剰に焼き過ぎるとクレーター状の陥没瘢痕が永続するリスクがあるため、平坦で浅い小型のほくろにはレーザーが向いています。一方、直径が大きく盛り上がったほくろを完全に根絶するには、メス切除またはくり抜き法が適しています。
ほくろ除去ダウンタイム傷跡経過の観点では、メス切除は縫合するため傷の治りが早く一本の線になりますが、切除するほくろの直径の約2.5〜3倍の長さの線状痕が生じます。対して自費のレーザー治療は丸い擦り傷のような状態で上皮化を待つため、顔面の凹凸を残したくない部位には有利に働くという明確なトレードオフが存在します。