その名が格闘技ファンの間で広く知られる契機となったのは、大阪のストリートファイトカルチャーを凝縮した地下格闘技イベント『強者(つわもの)』や関西ローカルのキックボクシング興行への参戦でした。当時のリングサイドを目撃した関係者は「洗練された近代的なボクシング技術というより、路上の喧嘩で培われた反射神経と絶対に後ろへ引かないメンタルの強さが際立っていた」と証言しています。
その後、朝倉未来氏が主宰する格闘技エンターテインメント『BreakingDown』が社会現象化する過程で、朝倉兄弟が全国のストリートを巡る「大阪喧嘩自慢」企画や関連オーディションに注目が集まりました。大阪の不良・喧嘩自慢たちの歴史を語る文脈において「ミナミのテポドン」というキャラクターは象徴的なレジェンドとして再び脚光を浴びることになります。
オーディションの現場では、派手なトラッシュトークや乱闘劇を演じる若手参加者とは一線を画し、場数を踏んできたアウトロー特有の落ち着きと底知れない威圧感で視聴者を圧倒しました。YouTubeの切り抜き動画は瞬く間に数百万回再生を記録し、「地下格闘技界の重鎮」「ミナミの生ける伝説」としてデジタルネイティブ世代にも認知が拡大していきました。