ガリガリ 君 変 な 味として今なお語り継がれる奇抜なアイスの数々は、日本の駄菓子文化と冷菓市場にどのような衝撃を与えてきたのだろうか。コンビニエンスストアのアイス用冷凍ケースの中で、ひときわ異彩を放つパッケージが人々の足を止め、SNS上で爆発的な投稿を巻き起こす現象は、一過性の流行を超えたエンターテインメントとして定着している。
消費者の予測を軽々と裏切る独創的な商品開発で知られるのが、埼玉県深谷市に拠点を置く大手メーカーだ。ネット上でガリガリ 君 変 な 味と評される挑戦的なラインナップの裏には、失敗を恐れずに市場へと果敢に打って出る開発者たちの熱き執念と、計算し尽くされた戦略が存在する。
激震を呼んだ「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ味」の大ブームと品切れ劇
2012年秋、冷菓製造業の常識を覆す一つのアイスキャンディーが世に放たれた。それが「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ味」だ。甘いアイスが当たり前だった氷菓・アイスキャンディー市場において、惣菜の味わいをそのまま凍らせたような挑戦は、発売直後から爆発的な反響を呼んだ。
発売と同時にセブン-イレブンをはじめとする大手コンビニエンスストアの棚から商品が消え去り、想定を遥かに超える注文集中によりわずか3日で販売休止へと追い込まれた。冷菓の枠組みを超えた衝撃的な味覚体験は、メディアやソーシャルネットワークを激震させ、ノベルティ・奇抜系フレーバーという新ジャンルを確立する決定打となったのだ。
ナポリタン味で3億円の大赤字?開発者・岡本秀幸氏が明かす失敗の舞台裏
コンポタの成功に勢いを得た開発チームが次に打ち出したのが、2014年発売の「ガリガリ君リッチ ナポリタン味」だった。しかし、この挑戦は思いもよらぬ苦杯をなめることとなる。トマトケチャップの風味とピーマンの苦味、さらにはゼラチンで再現した麺の食感が組み合わさった仕上がりは、消費者の購買意欲を冷やした。
開発を手掛けた岡本秀幸氏は、後にテレビ番組やインタビューで「約3億円分もの在庫を残して大赤字を出した」と生々しい舞台裏を明かしている。店頭に山積みされた売れ残り商品は、まさに痛恨の失敗作となったが、企業の挑戦姿勢を象徴する語り草となった。