「ドジャースの試合がある日なのに、なぜNHKの番組表に載っていないのか?」と困惑する声は後を絶ちません。NHK MLB 放送されない理由には、主に以下の3つの放映権上の構造的要因があります。
第1に、米国の独占配信プラットフォームによる世界独占放映権の行使です。代表例として「Apple TV+」が金曜日に独占配信する『Friday Night Baseball』や、「Roku」による日曜昼の独占試合などが挙げられます。これらのカードはMLB機構との契約により、NHKを含めた日米のいかなる既存テレビ局でも生中継することが規約上禁止されています。
第2に、NHKが契約している年間総放送試合数の上限枠です。NHKの放映権契約には年間中継本数の上限が定められており、レギュラーシーズン終盤の優勝争いやポストシーズンに貴重な放送枠を残すため、移動日直後や対戦カードの組み合わせによって意図的に放送を見送る休止日が設定されています。
第3に、他局(民放地上波・BS)による優先放映権の取得です。民放キー局が独占的に生中継を行う特定試合では、NHKでの並行放送は行われません。
また、試合が白熱して中継枠を超過した際、「番組が途中で終わってしまった」と勘違いするケースも多発しています。これはサブチャンネル(臨時放送)への切り替えが行われているためです。中継を最後まで見届けるための手順は以下の通りです。
- 地上波(総合テレビ)の場合:リモコンの「チャンネル上(▲)」ボタンを1回押すか、「012」を直接入力して総合2(サブチャンネル)へ移行。
- BS放送の場合:リモコンの「チャンネル上(▲)」ボタンを押すか、番組表から「102ch(BSサブチャンネル)」を選択。
- データ画面からの遷移:中継画面上でリモコンの「青ボタン」や「決定ボタン」を押すことで、案内ポップアップから直接サブチャンネルへ切り替えることも可能です。
なお、ネット上の誤解として多いNHKプラス MLB見逃し配信の有無ですが、NHKプラスは「地上波放送番組の常時同時配信・見逃し配信」を行うサービスであるものの、MLB中継に関してはインターネット配信権が契約対象外となっているため、同時配信・見逃し配信ともに一切視聴できません。外出先での視聴を想定している場合は注意が必要です。