スミソニアン学術協会が管理する施設は、ワシントンD.C.を中心に21の博物館・美術館、そして国立動物園で構成されています。すべてを鑑賞するには数週間あっても足りませんが、初めて訪れるなら絶対に外せない3大フラッグシップ館が存在します。
まず筆頭に挙げられるのが「国立自然史博物館」です。エントランスで来館者を迎える巨大なアフリカゾウの剥製「ヘンリー」が出迎えるこの館で、最も高い人気を集めるのが国立自然史博物館ホープダイヤモンドです。かつてルイ14世やマリー・アントワネットが所持し、数々の悲劇的な伝説をまとった45.52カラットの深い蒼い輝きは、ガラスケースの前で息をのむほどの迫力を放っています。
続いて、世界屈指の来館者数を誇る「国立航空宇宙博物館」です。数年にわたる大規模な全面改修プロジェクトが進行しており、刷新されたギャラリーが順次公開されています。国立航空宇宙博物館見どころとしては、人類初の動力飛行に成功した「ライト兄弟のライトフライヤー号」、大西洋単独無着陸飛行を達成したリンドバーグの「スピリット・オブ・セントルイス号」、そして月面着陸を果たした「アポロ11号司令船コロンビア」が挙げられます。航空宇宙史の転換点を担った本物の機体が目の前に並ぶ光景は圧巻です。
そしてアメリカの歩みを肌で感じられるのが「国立アメリカ歴史博物館」です。アメリカ歴史博物館展示の象徴である国歌のモチーフとなった巨大な「星条旗(スター・スパングルド・バナー)」や、エイブラハム・リンカーン大統領が凶弾に倒れた夜に身につけていたシルクハット、さらには映画『オズの魔法使』でジュディ・ガーランドが履いた「ルビーの靴」など、米国の歴史とポップカルチャーを象徴する第一級の資料が揃っています。