長年、神奈川の高校受験生を悩ませてきた「内申点の呪縛」に決定的な亀裂が入っています。最難関である横浜翠嵐高校合格ラインにおいて、選考比率が「内申2:学力検査8:特色検査3」へとシフトした結果、合否を握るウエイトの8割以上が当日のペーパーテストに委ねられる事態となりました。中学校の内申点が110点台前半であっても、学力検査で470点以上、特色検査で80点以上を叩き出し、逆転合格をもぎ取る受験生が続出しています。
対照的なのが湘南高校です。湘南高校進学実績は国公立大学や難関私立大へ圧倒的な合格者数を送り出していますが、入試選抜比率は「内申3:学力検査7:特色検査2」を採用。学力検査での高得点はもちろん、内申点でも130点台(45点満点中43〜45点相当)を確保していなければ、当日の一つのミスが命取りとなる極めてタイトな競争が繰り広げられています。
さらに神奈川高校入試倍率2026の動向が、この二大巨頭の明暗を分けます。翠嵐は毎年1.5倍から2倍近い高倍率を記録し、志願変更期間で数十人規模の移動が発生する心理戦の舞台です。「翠嵐を回避した層が湘南や柏陽に流入する」という従来の玉突き現象に加え、翠嵐特化の受験指導を受けてきた層が退路を断って突撃する傾向が強まったことで、合格者平均点・ボーダーラインの振れ幅は過去最大級の様相を呈しています。