京都競馬場の芝コースは、AコースからDコースまで使い分ける移動柵の運用に加え、「内回り」と「外回り」で全く異なる性格を持ちます。この二重構造を理解することが、京都競馬場外回り内回り違いを見極める第一歩です。
内回りコースは1周距離がAコース使用時で1,783メートル、最後の直線は328メートルと極めて短く、中山競馬場や阪神内回りに近い小回り戦の様相を呈します。秋華賞(芝2,000メートル)が内回りで行われるのは有名ですが、ここでは3コーナーの坂の下りから直線入り口にかけて激しいポジション争いが勃発します。直線が短いため、後方に待機した差し・追い込み馬は、下り坂を利用して大外をブン回すか、馬群をこじ開ける器用さがなければ届きません。
これに対し、外回りコースは1周距離が2,000メートルを超え、直線は404メートルまで延伸します。さらに、2026年のリニューアル工事によって4コーナーのカーブ形状が外側に約3メートル拡幅され、スムーズなコーナリングが可能となりました。かつて頻発していた「外回りの大外へ膨らんでの逸走リスク」が抑制されたことで、下り坂の勢いをそのまま直線へ持ち込む末脚自慢の差し馬にも、十分に勝機が生まれる構造へ進化を遂げました。