理学療法士・作業療法士、柔道整復師、鍼灸師などの医療国家試験において、解剖学の筋肉の起始停止に関する設問は確実な得点源とすべき分野です。しかし、似通った骨のランドマークが頻出するため、丸暗記に頼ると本番の極限状態の緊張で混同するリスクを排除できません。
論理的かつ記憶に定着しやすい三角筋の起始停止の覚え方として編集部が推奨するのは、「僧帽筋の停止部=三角筋の起始部」という表裏一体のリバース構造に着目する手法です。背部を覆う僧帽筋は「鎖骨外側1/3」「肩峰」「肩甲棘」に停止します。三角筋は、まさにその僧帽筋がくっついた同一の骨の縁から、そのまま下方の腕に向かって起始しているのです。骨の同一ラインを境に、上に向かって広がるのが僧帽筋、下に向かって腕を包み込むのが三角筋という幾何学的な位置関係を頭に焼き付けると、起始の3箇所を思い出す負担はゼロになります。
停止部と支配神経の確実な暗記には、受験現場で長年受け継がれてきた語呂合わせが抜群の破壊力を発揮します。
【国家試験突破のための鉄板フレーズ】 「三角のエキで、荒れた素面(すめん)の5・6人が待つ」
・三角のエキ:三角筋 / 腋窩神経(えきかしんけい)
・荒れた素面:三角筋粗面(停止部)
・5・6人:頸神経根 C5・C6
このワンフレーズを頭に叩き込んでおくだけで、「三角筋粗面は橈骨か上腕骨か」「支配神経は肩甲上神経か腋窩神経か」「神経根レベルはどこか」といった引っかけ問題に対して、迷うことなく正解をマークできるようになります。