ゴミステーションに出した安全靴が回収されず、黄色の警告札を貼られて置き去りにされるケースがあります。その最大の原因は、安全靴不燃ごみ自治体ルールを把握しないまま、外観の布地やゴム底だけを見て「普段の靴と同じ可燃ごみ」として集積所へ出してしまう点にあります。
安全靴の最大の特徴は、つま先部分に内蔵された「先芯(さきしん)」です。この先芯には大きく分けて「鋼製先芯(鉄芯)」と「樹脂製先芯」の2種類が存在し、どちらが使われているかによって分別の基準が大きく変わります。
大半の自治体では、靴の主素材が革やゴムであっても、内部に金属が含まれている場合は「不燃ごみ(燃やせないごみ)」または安全靴金属ゴミ出し方の枠組み(小さな金属類、金物類など)として指定しています。例えば、東京都23区の一部や政令指定都市では、金属を含む靴は破砕処理施設での選別が必要になるため、可燃ごみへの混入を厳しく禁止しています。可燃ごみの焼却炉に頑丈な鋼製先芯が紛れ込むと、焼却灰を掻き出す炉のストーカー機構に挟まったり、灰の搬送ラインを詰まらせたりする物理的トラブルを引き起こす恐れがあるためです。
一方で、近年の軽量モデルに多い樹脂先芯安全靴捨て方に関しては、自治体ごとに対応が分かれます。ガラス繊維強化樹脂やポリカーボネート樹脂などで作られた先芯は金属を含まないため、「靴全体が可燃物扱い」となり、通常のスニーカーと同様に可燃ごみとして受け入れる自治体も増えています。手持ちの靴がどちらか判断に迷う場合、まずは磁石(マグネット)をつま先に当ててみる方法が有効です。磁石がしっかりと吸着すれば鉄芯、反応がなければ樹脂芯または非磁性アルミニウム芯であると即座に見分けることができます。