写真や映像の分野において、光の球体が写り込む現象は学術的に「後方散乱現象(玉響現象・たまゆらげんしょう)」と定義されています。日本写真学会や各光学機器メーカーの検証資料によると、その発生メカニズムは極めてシンプルです。
カメラのレンズ直前、わずか数センチから十数ミリの被写界深度外にある空気中の浮遊物(ハウスダスト、花粉、水滴、煙の微粒子、極小の昆虫など)に、カメラの内蔵フラッシュやスマートフォンのLEDライト、あるいは特定の角度から射し込んだ外光が直撃します。強い光を浴びた微粒子は自ら発光しているかのように反射し、極端なピンボケ状態となって巨大な円形の「光のボケ」としてセンサーに焼き付きます。
特に近年のスマートフォンは、多眼レンズ化や高画素化が進む一方で、薄型ボディの中にLEDフラッシュとレンズが数ミリの距離で隣接配置されています。この構造上、光源からの照射光と反射光が同一軸上で交錯しやすく、昔の一眼レフカメラに比べて誰でも容易に後方散乱を再現できてしまう物理的背景があります。
玉響現象とカメラ埃の科学的根拠を理解すれば、写り込んだ光の輪の大部分が超常現象ではないことが論理的に説明できます。しかし、取材現場では「フラッシュを発光させていない状況」や「強い外光が存在しない薄暗い室内」で、肉眼とレンズの両方が同時に光の球を捉えたという証言も後を絶ちません。物理的な反射では片付けられない特異なケースが、人々にスピリチュアルな探求を促す起点となっています。