表参道や渋谷の大手サロンのスタイリストへのヒアリングや現場データによると、メンズオーダー全体の約42%をセンターパート関連が占める水準が続いています。しかしその裏で、「オーダーしたのに思っていたのと違う仕上がりになった」「自宅で同じように再現できない」という相談が日常的に寄せられています。
その失敗の根本的な要因となっているのが、「直毛」と「くせ毛」の髪質格差を無視したスタイリングです。
完全な直毛の人は、髪のハリが強すぎて前髪がパラパラと前に落ちてきたり、根元の立ち上がりが潰れてペタッとした「カッパ状態」に陥りがちです。直毛がセンターパートを作る場合、毛先にワンカールのパーマをかけるか、アイロンで後ろへ流す熱処理が必須となります。
一方、くせ毛の人は自然な毛流れを作りやすい反面、湿気によって広がりやすく、前髪の毛先があちこちへ跳ねて「乱れた寝癖」に見えてしまうリスクを抱えています。くせ毛の場合は、オイルや重ためのバームでボリュームを抑えつつ、毛先の方向性を整えるアプローチが求められます。自分の髪質特性を把握せずにネットの動画を真似ても、期待通りのシルエットは手に入りません。