分数の割り算を解くためのルールは、極めてシンプルです。算数において分数同士を割る際は、「割られる数はそのままに、割る数の分母と分子を入れ替えて掛け算にする」という一連のステップを踏みます。この分母と分子を入れ替えた数を、数学用語で逆数(ぎゃくすう)と呼びます。
たとえば、「3/4 ÷ 2/5」という計算問題を解く場合の手順は以下の通りです。
1. 割られる数「3/4」はそのまま固定する。
2. 割り算記号「÷」を掛け算記号「×」に変更する。
3. 割る数「2/5」の分母と分子を上下ひっくり返し、逆数である「5/2」にする。
4. 分数の掛け算の規則に従い、分母同士・分子同士を掛ける(分母:4×2=8、分子:3×5=15)。
5. 答えは「15/8」(帯分数にするなら「1と7/8」)。
小学生がつまずかずに定着できる簡単な覚え方として、教育現場で長年親しまれているのが「÷を×にして、後ろがクルッと逆立ち」という合言葉です。ポイントは「前の数は絶対に触らず、後ろの数だけをひっくり返す」点にあります。分数の掛け算と割り算が混ざったテストで混乱する児童の多くは、前の分数までひっくり返してしまうミスを犯すため、動作の対象を「÷の後ろの数」に限定して意識づける指導が効果を上げています。