ネット上の掲示板やSNSでは、数年前から欧米式ダイエット失敗のネットの反応が相次いで投稿されています。「ケトジェニックを試したら肌が荒れて強烈な便秘になった」「炭水化物を抜いて3キロ落ちた後、普通の食事に戻した瞬間に7キロ激太りした」といった生々しい悲鳴は、決して個人の意志の弱さが原因ではありません。その背景には、人種差に基づく決定的な生物学的差異が存在します。
糖尿病学会をはじめとする臨床研究データが示す通り、インスリン分泌量と日本人肥満の関連には見逃せない特徴があります。欧米人は肥満になっても大量のインスリンを分泌して血糖値を力技で処理できる体質を持つ一方、日本人は遺伝的に膵臓のβ細胞の余力が小さく、インスリンの初期分泌能が欧米人の約半分程度しかありません。欧米式の極端な高脂質・高タンパク食を真似ると、油分を分解する消化器系に過大な負荷がかかり、脂質代謝異常や慢性的な代謝低下を招きます。
さらに警戒すべきは、炭水化物を極端にゼロへと近づけるハードな制限です。ここに糖質制限が逆効果になる真相が隠されています。お米などの主食を完全に遮断すると、身体は生命維持のために肝臓や筋肉のアミノ酸を分解してブドウ糖を作り出す糖新生を過剰に働かせます。その結果、日本人特有の筋肉量と基礎代謝が真っ先に削り落とされ、以前より少ない摂取カロリーでも脂肪を蓄え込みやすい「省エネ飢餓モード」の身体が完成してしまうのです。