ネット上には帯状疱疹に関する断片的な情報が氾濫しており、患者の受診行動を遅らせる誤解が散見されます。代表的な2つの盲点を是正しておきましょう。
誤解1:「水ぶくれがびっしり出ないと帯状疱疹ではない」
これは大きな誤りです。帯状疱疹の中には、皮膚の症状がごくわずかな赤いブツブツ数個にとどまる「不全型」や、水ぶくれがほとんど形成されない軽症例も存在します。発疹の派手さと痛みの強さは必ずしも比例しません。水ぶくれの有無にかかわらず、「片側だけの神経痛に続いて発疹が出現した」という事実そのものが決定打となります。
誤解2:「帯状疱疹は他人へ帯状疱疹としてうつる」
帯状疱疹という病態そのものがそのまま他人にうつることはありません。ただし、水ぶくれの中には生きた水痘・帯状疱疹ウイルスが大量に含まれています。そのため、水ぼうそうにかかったことがない乳幼児や妊婦が水ぶくれの浸出液に直接触れると、「水ぼうそう」として感染発症する危険があります。患部をガーゼや衣類で覆い、手洗いを徹底し、家族内でのタオル共用や乳幼児とのお風呂は厳禁です。