視覚的な見え方と並んで、鑑賞の質を決定づけるのが音響特性です。オリックス劇場の音響に関する口コミを精査すると、公演ジャンルによる向き不向きがはっきりと分かります。
もともとクラシックや大規模管弦楽の上演にも適した設計をベースにしているため、ホール全体の残響感や音の抜けの良さには定評があります。生オーケストラを用いたミュージカルやアコースティック主体のコンサートでは、3階席の天井付近まで澄んだ音が均一に届き、「上層階でも音が痩せない」と好意的な評価が目立ちます。
一方で、重低音を多用するロックバンドや大音量の電子音・EDM系ライブでは異なる反応が見られます。1階後方の天井が張り出したエリアでは、低音域がこもって反響し、ボーカルの輪郭がややぼやける現象が指摘されています。また、3階席最上段では直接音よりも壁面からの反射音がわずかに遅れて届く感覚を抱く観客もおり、音響のクリアさを最優先するなら「1階中央(10〜18列)または2階前方」が最も破綻の少ないリスニングエリアとなります。