コレシストキニンの働きを日常の食生活や健康管理にどう活かすべきか。日頃から脂質バランスや消化器系のトラブルを抱える方に向けて、知っておくべきアプローチを提示します。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
コレシストキニンの分泌特性を味方につける食習慣が「向いている人」は、糖質過多で空腹感がすぐにぶり返してしまうダイエッターです。毎食、手のひら一杯分の良質なタンパク質(大豆、青魚、鶏胸肉など)や不飽和脂肪酸(オリーブオイル等)を適量取り入れることで、十二指腸からのCCK分泌が穏やかに刺激され、間食の欲求を無理なく抑えることができます。
一方で、「極めて慎重になるべき人」は、胆石症(たんせきしょう)を指摘されている方や胆嚢炎の既往がある方です。胆嚢内に石が存在する状態で急激に高脂肪食を摂取すると、コレシストキニンが大量分泌されて胆嚢が強烈に収縮します。その結果、石が胆管に詰まり、激烈な激痛(胆石仙痛発作)を引き起こす引き金になります。健康状態や基礎疾患に応じて、ホルモンを刺激すべきか安静に保つべきかの判断は180度異なる点に留意してください。