ANK療法を検討する際、絶対に犯してはならない過ちは「効果が証明されている標準治療を自己判断で放棄すること」です。現時点で最も現実的な治療戦略として議論されているのは、標準治療とANK療法の併用です。
抗がん剤治療によって体内の腫瘍量を物理的に可能な限り減らし、がん細胞の勢いを抑えたタイミングで、残存する微小ながん細胞をNK細胞で叩くというスケジュール設計です。抗がん剤投与の直後は白血球やリンパ球が激減するため、一般的には抗がん剤の休薬期間に合わせてANK細胞の点滴スケジュールを組みます。あるいは、外科手術で目に見える病巣をすべて切除した直後、画像に映らない血中循環がん細胞(CTC)を掃討し、再発を予防する目的で活用されるケースも見られます。
現在、ANK療法が受けられるクリニックは全国に点在しており、ANK療法の細胞加工を一手に引き受ける細胞培養加工施設(CPC)と提携した医療法人によって提供されています。受診先を選定する際は、以下のチェックリストを冷徹に確認してください。
- 厚生労働省に「第2種再生医療等提供計画」を正式に提出し、受理されているか。
- 「標準治療を中止して当院の治療一本にしなさい」と指示してこないか(まともな医療者であれば標準治療の継続を推奨します)。
- 発熱時の緊急連絡体制、解熱剤の処方、入院受け入れ病院との連携が確保されているか。
- 費用体系が事前に明瞭に提示され、追加費用の有無について文書で明確に説明されるか。