乳管内乳頭腫はなぜ手術を勧められる?がんとの違いと最新治療の真相についての真相をお届けします。
乳腺外科では、視診・触診にとどまらず、複数の高度な検査機器を組み合わせて病変の性状を多角的に評価します。確定診断に至るまでのステップと、疾患ごとの鑑別ポイントを以下の比較表に整理しました。
項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価超音波エコー画像所見拡張した乳管内に突出する低エコー結節、血流シグナル管内腔の明瞭な平滑性、充実性病変のサイズ測定数ミリの微小病変でも高解像度エコーなら明瞭に描出可能。必須の基礎検査。マンモトーム生検(VAB)吸引式組織生検。通常の針生検の数倍〜10倍以上の検体採取局所麻酔、所要時間15〜30分、保険適用で約2万〜3万円診断精度を飛躍的に向上させ、病変全体の大部分を吸引切除できる場合もある。乳管造影検査(ダクトグラフィ)分泌孔から細い管を入れ造影剤を注入してX線撮影乳管内の透亮像(欠損)、壁不整の描出分泌物の原因となる乳管の走行と同定に極めて有用。現在はMRI乳管撮影も普及。乳がん併存・悪性化率単発性:併存率約5〜10%
多発性:相対リスク3.0〜5.0倍一般女性の生涯乳がん罹患率:約9人に1人(約11%)「腫瘍そのものの突然変異」より「高リスク病変の併存」を警戒すべき数値。
精度の高い乳腺外科精密検査においては、まず超音波エコー画像所見が診断の要となります。拡張した乳管の内腔に、境界が比較的明瞭なポリープ状の隆起性病変が確認され、カラードプラ検査で病変の中心に向かう血流シグナル(栄養血管)が認められると、乳管内乳頭腫が強く疑われます。
さらに分泌孔が明瞭な場合には、極細のカニューレを用いて造影剤を注入する乳管造影検査が行われ、乳管内のどこで閉塞や陰影欠損が生じているかを視覚化します。そして、最終的な診断確定のために重要な役割を果たすのがマンモトーム生検です。針の内部にあるカッターと吸引圧を利用して十分な組織量を採取できるため、従来の細胞診に比べて悪性病変の混在を見落とす確率を大幅に低減させることが可能となっています。