学校教育法第54条において、高等学校の教育課程は「全日制」「定時制」「通信制」の3つの課程に分類されています。その中でも全日制高校は、昼間の時間帯に毎日登校し、一定の規則的な教育を受ける課程を指します。通学日数は原則として週5日(学校によっては隔週土曜を含む週6日)であり、平日の午前8時30分前後から午後15時30分〜16時頃まで、1コマ50分前後の授業を1日6コマ程度受けるのが標準的なスタイルです。
全日制最大の特徴は、対面指導と集団生活の密度にあります。年間の授業時数は各教科・科目合わせて約1,000時間に達し、担任教師やクラスメイトと固定された教室空間を共有しながら高校生活を送ります。体育祭や文化祭、修学旅行などの特別活動、さらには放課後の部活動に至るまで、学校というひとつのコミュニティに深くコミットする構造が制度上組み込まれています。
これに対し、定時制高校は夜間や特定の時間帯(午前部・午後部など)に通学し、1日4コマ程度の授業を受ける仕組みです。通信制高校は、自宅学習をベースにレポート(添削課題)の提出とオンライン授業、年数日〜十数日程度のスクーリング(面接指導)によって単位を積み上げます。全日制高校と他の課程の決定的な違いは、「時間的な拘束力」と「集団生活への適応をどの程度前提としているか」という点に集約されます。