ネット上の情報には、一部誤解を招く記述も見受けられます。正確な事実を押さえておきましょう。
誤解1:「生のまま醤油に漬ければ一番辛くなる」という罠
熱で失活するのが怖いからといって、加熱を一切せずに生のまま刻んで漬け込むのはおすすめできません。生の状態ではアク(苦味やエグ味)が強く残り、舌触りも硬くなります。また、適度な熱刺激(80度)を与えた方が酵素反応が一気に加速するため、適切な湯通しを行った方が結果として雑味のないクリアな辛味になります。
誤解2:「辛味が抜けた葉わさびは二度と辛くならない」の真偽
もし下処理に失敗して辛味が出なかった場合、残念ながら葉わさび自体の酵素は失活しているため、後から単体で辛味を蘇らせることはできません。しかし、「チューブのおろし本わさびを少量調味液に溶き直す」、あるいは「細かく刻んで豚肉や厚揚げと一緒にごま油で炒める」ことで、上品なほろ苦さとシャキシャキした食感を活かした極上の酒の肴として完全に救済できます。