問題となった場面は、2017年8月19日に阪神甲子園球場で行われた「第99回全国高校野球選手権大会」の3回戦、仙台育英(宮城)対 大阪桐蔭(大阪)の試合中に発生しました。優勝候補筆頭の大阪桐蔭が1点をリードし、試合は終盤の緊迫した攻防を迎えていました。
議論の引き金となったのは、6回裏および7回裏の仙台育英の攻撃における走塁シーンです。打者が放った内野ゴロに対し、一塁へ全力疾走した仙台育英の走者(渡部夏史選手)の足が、送球を捕球しようとベースに入っていた大阪桐蔭の一塁手・中川卓也選手の右足ふくらはぎ付近に接触しました。中川選手はその場に倒れ込み、一時試合が中断する事態となりました。
当時の中継映像や審判団の判断においては、ベース上の交錯プレーとして扱われ、審判員からの警告や退場処分といったペナルティは科されませんでした。しかし、試合は9回裏2死ランナーなしから大阪桐蔭の一塁ベース踏み外し(記録は内野安打)をきっかけに仙台育英が逆転サヨナラ勝ち(2-1)をおさめるという劇的な結末を迎えたことで、この接触シーンが一気にクローズアップされることになりました。