近年、横丁に新しい風を吹き込んでいるのが、20代から30代の若手菓子職人やUターン・Iターンの起業家たちだ。彼らが目指すのは、一過性のSNS映えを狙った派手なスイーツではない。地元・川越産のサツマイモや狭山茶、埼玉県産小麦など、地場の素材を徹底的に見つめ直した「ネオ駄菓子」の開発である。
保存料や着色料を極力排した無添加の手焼き煎餅、スパイスを効かせたクラフト蜜で仕上げる大学芋など、伝統的な製法をベースにしながら現代の健康志向や食の多様性に応える商品が棚に並ぶ。昔ながらの店構えを残しつつ、現代的なデザインのパッケージを施すことで、若い世代だけでなく本物志向の大人層を惹きつける試みが功を奏している。